インタビュー
INTERVIEW
「感覚経営」が招いた無法地帯からの脱却。社長が現場を手放し、社員が自ら稼ぐ組織へと変貌を遂げるまで
26.02.26

株式会社ネオリアス 代表取締役 太田 真和 氏 × 担当コンサルタント 森 幸一郎
[会社名]株式会社ネオリアス
[所在地]〒880-2113 宮崎県宮崎市小松台北町11-1
[業 種]人材派遣、電気工事業、通信工事業
[資本金]100万円
[従業員数]正社員6名(+業務委託8名)
[会社ホームページ]https://www.neoreus.co.jp/company
人材派遣や電気工事など多角的な事業を展開する株式会社ネオリアス。かつては代表の太田氏自らがトッププレーヤーとして現場を牽引し、全ての意思決定を「脳内検索」で行う感覚的な経営が続いていました。その結果、組織は「無法地帯」と化し、深刻な内部課題に直面。いかにして同社は「仕組み」を取り入れ、健全な成長軌道へと戻ることができたのか。ハイブリッジマネジメント社のマネジメント代行サービスがもたらした変化を詳しく伺いました。
孤独なトッププレーヤーの限界
——まずは、ハイブリッジマネジメントのサービスを導入される前の状況を教えてください。当時はどのような課題を抱えていたのでしょうか。
太田氏: 一言で言えば、組織としての「背骨」がまったくない状態でした。私はずっと現場のトッププレーヤーとして走り続けており、実質的な中間管理職はゼロ。評価制度も形ばかりで、「今月は利益が出たから、ボーナスはこのくらいかな」と、すべて私の感覚、いわば「脳内検索」だけで決めていました。
まさに**「職人経営」の極致**です。自分が成功してきたルーティンが絶対だという自負があった分、自分とは異なる意見を素直に聞き入れることができなかった。その結果、ルールがない組織内では情報の「飛び越し」が常態化し、本来管理職を通すべき些細な相談まで、すべて私の携帯に直接かかってくる。現場は混乱し、社内はまさに「しっちゃかめちゃか」な状態でした。
マネジメント代行との出会い。信頼できる「伴走者」の必要性
——以前も別のコンサルティングを受けられていたと伺いました。なぜ今回、ハイブリッジマネジメントに切り替えたのですか?
太田氏: かつてのコンサルでは、理論や指標の設計までは学びました。しかし、それを運用し続ける体力が当時のうちにはなかった。結局、立派な指標は作ってもアップデートされず、2年後には完全に形骸化していました。
そんな時、知り合いの社長がハイブリッジマネジメントさんを導入し、組織が劇的に、かつ楽しそうに改善していく様を目の当たりにしたんです。担当の森さんが頻繁に現場へ足を運び、泥臭く調整に入っている。**「教科書を置いていくコンサルではなく、一緒に走ってくれる伴走者だ」**と直感し、迷わず依頼を決めました。

「やり続けること」をサポートし、現場に芽生えた自律心
——現在は具体的にどのようなサポートを受けているのでしょうか。
太田氏: 単なる数字管理に留まりません。成果と報酬を連動させる管理表の整備はもちろん、新規事業の戦略立案や、取引先との「橋渡し役」まで担ってもらっています。
例えば、新しいプロジェクトでメンバーを他社へ出向させているのですが、どうしても現場同士では認識のズレが生じます。そこに森さんが中立的な立場で入り、双方の想いを翻訳し、すり合わせてくれる。この「客観的な調整力」があるからこそ、事業が停滞せずに済んでいます。
また、定例会議が「習慣化」されたことで、社員の動きが劇的に変わりました。以前は会議を呼んでも「忙しいから」と参加しない者もいましたが、今は決まった時間に集まり、自ら頭を使って議論することが当たり前になっています。
不満の質が「健全」なものへ
——導入後、目に見える数値の変化はありましたか?
太田氏: 利益率が一定の基準を、安定して下回らなくなりました。 以前は閑散期になると極端に収益が落ち込むこともありましたが、今は徹底した管理と明確な目標設定により、経営の「底」が固まった感覚があります。
——社員の方々の意識はどう変わりましたか?
太田氏: 面白いことに、優秀な社員ほど「今月の自分の売上は?」「評価はどこまで行った?」と自ら聞いてくるようになりました。成果が給料に直結する仕組みを可視化したことで、年功序列への甘えがなくなり、「どうすればもっと給料が上がるか」という前向きな相談が増えたんです。
不満がゼロになったわけではありません。しかし、その「質」が変わりました。以前のような「ルールへの反発」ではなく、「この高い目標をどう達成すればいいんだ」という、役割を認識した上での健全な悩みです。これは組織として、大きな、大きな一歩だと感じています。
経営者が持つべき「本当の優しさ」とは
——どのような企業に、ハイブリッジマネジメントのサービスを勧めたいと思われますか。
太田氏: 「社員に対して優しすぎる会社」ですね。今の時代、社員に気を遣いすぎて強く言えず、結果として社長一人が膨大な業務を抱え込んでいるケースは多いはずです。しかし、甘やかすことは優しさではありません。
本当の優しさとは、社員の成長を信じ、正しい基準で接することです。社長が「いいよ、俺がやっとくよ」と引き受けてしまうのではなく、明確な指標を持って管理すること。それが結局、社員の正当な評価と幸せに繋がります。
最後に一つ付け加えるなら、「あなたの会社は、何をしたら給料が上がるシステムですか?」という問いに即答できない社長さんは、今すぐ導入を検討すべきです。その基準を可視化し、運用し続けることは、社長一人では不可能です。ハイブリッジマネジメントさんのような「伴走者」がいて初めて、組織は自走し始めるのだと思います。
